創立50周年記念誌「街づくりと暮らしの創造企業」へ
34/80

ブームを追い風にボウリング場を開業 株式会社シティサービスが設立された1971年は、高度経済成長期のまっただ中でした。社会の変化に対応するため、多くの企業が経営の多角化に乗り出し、西部ガスも工場跡地を何かに有効活用できないかと模索していました。折しも、テレビをつければ毎日のようにプロボウラーを目にし、ボウリング場に行けば2~3時間待ちは当たり前というボウリングブームが到来。そこで、西部ガスグループとして初めて、異業種に参入することになったのです。 警固交番(福岡市中央区)横のペンキ店の2階に小さな事務所を構え、西部ガスから6名が出向してのスタートでした。小倉と春日に3名ずつで分かれ、私は「カスガ・ブルーレーン」の技術部門を担当することになりました。当時、ボウリング場で使用している機械はアメリカ製で、図面もすべて英語。理解するのに苦労しました。また、機械の取扱メーカー・日本ブランズウィックの研修や試験が東京で実施されていたので、約1カ月、寝る間も惜しんで勉強して資格を取りました。 晴れて1972年に「カスガ・ブルーレーン」をオープンしてからは、慌ただしい日々が続きます。近くに別のボウリング場が競合したため、盆踊りなどを行い地域密着を図り、法人は一社一社まわって営業しました。当然、年中無休で施設を運営し、24時の閉店以降はレーン清掃と機械のメンテナンス……。既成概念を捨ててチャレンジを!Message株式会社シティサービスの設立時から西部ガスグループ初の新規事業に尽力し、不動産業やスポーツ施設の展開など、当社発展の礎を築いた渡邉幸夫氏に、これまでのあゆみと未来へのメッセージを伺いました。50周年企画「あの日、あのとき」 ~OBインタビュー&座談会~132

元のページ  ../index.html#34

このブックを見る